仕事は手段である。

~“生きる”ために働くはずが、働くために生きてしまった~

~“生きる”ために働くはずが、働くために生きてしまった~

■当たり前といえば当たり前……でも忘れてしまうことが多い。

「そもそも仕事は手段である」ということ。

これを忘れてしまい、“仕事が全て”になってしまうと、人生の他の要素(例えば家族、友人、健康など)を毀損させてしまうことがあります。

■私の周りを見回すと、

特に同世代や年上の方に、仕事というよりは“会社が全て”という人が多い気がします。

だから、相性が悪い上司や、言うことを聞かない部下、期待できない経営陣への不満などにより、多大なストレスを溜め込む。

⇒機嫌が悪くなる。⇒家族との関係が悪くなる。⇒健康も害する。といった悪循環に陥ってしまう……残念なことです。

■では、仕事の目的は何か?

人によって違うと思いますが、心理学的には、大きく2つの要素が考えられます。

◇外発的動機と内発的動機外発的動機で、わかりやすいのは報酬です。

人事評価、昇進・昇格なども当てはまります。最近は、昇進・昇格を望まない特に若手社員も増えていますが、報酬は誰にとっても間違いなく重要な目的でしょう。

一方、内発的動機は自分の内側から湧き出てくるものです。やりがい、成長意欲、将来への期待などがその源泉になります。

◇私は転職回数が多いので、次の仕事が始まるまでの“プータロー”的な期間が長くありました。

その期間を合算すると2年ぐらいはあります。

意図的に自ら仕事をしなかった期間もありますが、したくてもできなかった期間もあります。

収入がない辛さ・惨めさというのはよく(身体に沁み込んだレベルで)わかるつもりです。

だから、“報酬”という目的は当たり前、というか当たり前過ぎて考えるまでもないことだと思います。

(お金のために働くなんてつまらない、なんて言うつもりは毛頭ないことをお伝えしたいのです)

◇こんなことがありました。

あるボランティア団体に加盟してある活動に参加していたときの話です。

(詳細に説明すると長くなってしまうので端折ってお伝えしますね)

その団体のリーダーは、大手企業で部長職まで務めていた方でした。他のメンバーは私以外全員が定年退職した方たち。

とても意義のある素晴らしい活動をしている団体なのですが、新加入のメンバーがなかなか定着せず、高齢化が問題になっていました。

なぜやめてしまうのか?その原因は、リーダーの態度に馴染めない、だから、入ってもやめていってしまうということでした。

そのリーダーは、かなり独裁的なスタイルで、予算の割り振りから日々の活動まで全てを決めて、指示を出していました。

ボランティアをする人は、「良いことをしたい!」からその活動に参加するわけです。

当然、無報酬で。

だから、何かものごとを決める際にも、「参加したい!関わりたい!」という欲求が常にあるわけです。

ところが、その独裁的なリーダーは、そういったメンバーの思いを汲み取らず、自分で決めて、指示を出していた。

「ここは会社じゃないんだから……」とボソッとつぶやいたメンバーがいました。

そう、面白くないわけです。

“金銭的報酬”という外発的動機がないボランティア活動においては、“やりがい”という内発的動機が欠かせません。

それが、リーダーの振る舞いによって毀損されてしまっていたのです。

■“生きる”ために働くはずが、働くために生きてしまった。

さまざまな末期患者をケアし、『死ぬ瞬間』の著者として知られるエリザベス・キューブラー・ロスによると、多くの患者が、この言葉を口にするそうです。

仕事は手段であることを忘れてしまう人が、いかに多いかを表していると思います。

こんな言葉もあります。

■死ぬ前に「もっとオフィスにいたかった」と後悔する人はいない。

確かに。私も多分、言わないでしょう。

■どうせ、働くなら楽しいほうがいい。

そう思いませんか?という至極、単純な話です。

以前、私の上司に、「仕事は辛く、厳しいものだ、“楽しむ”なんてもってのほかだ」というポリシーがある方がいました。その方は、そのポリシーに則って、常に仏頂面。

部下は、よっぽど緊急かつ重要な用件があるとき以外は、その方に近づきませんでした……。

そういう考え方もあるかと思いますし、否定もしません。

繰り返しますが、私は、ただ、「どうせ働くなら楽しいほうがいい」と思う、それだけです。

もし、皆さんもそう思うのであれば、

■「あなたの働く目的は何ですか?」

という問いを真剣に考えてみることをお勧めします。

もちろん、金銭的報酬以外の目的です。

極めてシンプルな問いですが、「う~ん……」と考え込んでしまう方も多いのではないでしょうか。

「自分のキャリアを自分で創る」ための欠かせないステップです。

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