人生は短いんだ!
~テンションの上がらねえことにパワー使ってる場合じゃねぇ!~
「僕はもう決めたんだ 迷ってるヒマなんてない・・・!」
「人生は 短いんだ・・・!」
「ああ・・・そうだ・・・!」
「テンションの上がらねえことに・・・パワー使ってる場合じゃねぇ・・・!」
漫画『宇宙兄弟』の11巻に出てくる言葉です。
親友リックを失ったピコとビンスが、諦めていた“宇宙への夢”を必ずかなえよう、と二人で誓った時の言葉。
将来の明確なイメージに導かれている人や、やりたいことが明確な人にとっては、「そのとおりだ、やるぞ~!」と勇気が出てくる言葉でしょう。
でも、毎日、テンション(気分や気持ち)が上がらない仕事をしている人にとっては、「そりゃそうだけど……、どうしようもないわ」と思うかもしれません。
■例えば、
ルートセールスの営業マンが「行ってきま~す!」と言って会社を出て、とりあえず、ヒマそうで話好きなお客さんと雑談し、数件回ってから、喫茶店で時間をつぶす。
なんて牧歌的なことをやっている営業マンは、今でもいるようです。
帰社してから「どこもなかなかシブイですね~」等と言いながら日報を適当に書いて、退社する。
自分でも、「オレ、何やってんだろ……」と頭の片隅で思いながら、日々が過ぎていく。
それでも、給料はもらえるから、「まぁ、これでいいか」と。
営業マンは極端な例ですが、こんな風に仕事を“こなして”いる人も結構いるのかもしれませんね。
確かに、表面上は仕事ができているかもしれません。
でも、これではテンションが上がるはずないですよね。
■仕事をするときの気持ちは、継続して成果をあげ続けるための大事な要素です。
気持ちが乗らない仕事は、長く続けられない。
⇒続けられないから、成果が出ない。
⇒成果が出ないから、楽しくない、つまらない。
⇒成長実感もない。
⇒さらに気持ちが乗らない。
⇒さらに成果が出ない。
⇒別の仕事を探す。
⇒⇒転職する。
転職して新しい仕事についても、同じ不幸なスパイラルが繰り返されるかもしれません。
■真剣にやってみないとわからない。
その仕事が楽しいかどうか、テンションが上がるかどうかは、真剣にやってみないとわかりません。
「気乗りがしない」という理由だけで、目の前の仕事を“食わず嫌い”になっていたら、とても残念なことだと思うのです。
だから、“ともかく真剣にやってみるモード”に自分を持っていくことが、大事です。
真剣にやれば、大抵の仕事は成果が出るはずです。
成果が出ると、周囲から認められ、「もうちょっと頑張ってみよう!」と、次の目標が見えてきます。
そうやって、始めは気乗りしない仕事も“やりがい”に変えていくことができるかもしれません。
■テンションを上げる3つの方法。
1.仕事に意味付けをする。
2.とにかく、始める。
3.目標を小分けにして、達成毎に自分に“ご褒美”を上げる。
少し解説しますね。
1.仕事に意味付けをする。
自分がやろうとしていることの意義を確認することです。
「なぜ、それをやるのか?」と抽象度を上げて考えると、その意義が見えてきます。
◇以前、私は飛び込み営業をしていました。一日、20件以上の飲食店を訪問するというのが目標です。
毎日、毎日、暑い日も寒い日も、自転車で訪問するのです。
店側からしたら、招かれざる客。
当然、そのほとんどが断られます。
入り口を入った瞬間に、「いらない!」と叱責されたり、「今日、5人目だよ」と嫌味を言われたり、無視されたりもしょっちゅうあります。
ひどい時は、阪神タイガースのヘルメットをかぶった店のオーナーに、殺虫剤をかけられたこともありました。
そんな中、「なぜ飛び込むのか?」という自分なりの理由がないと、テンションは、下がる一方です。
20件訪問することで、3件は次につながる。
それを毎日続ければ、月5件は新規受注できる。
そうすれば、目標達成できる。
そして、その目標達成を継続することで、自分の将来が開けてくる。
その店の扉を開ける、という小さな一歩が、自分の将来にどう関わるのかを考える。
そうすれば、同じ「しなければならない」でも、強制されたものではなく、自分の意志ですることに変わります。
2.とにかく、始める。
「イヤだなぁ、面倒くさいなぁ」と思うことでも、始めることで、気持ちに変化が表れてきます。
たとえ少しずつでも、ゴールに近づいているという感覚が、続ける勇気を与えてくれます。
◇飛び込み営業でも、いちばんエネルギーを使うのが、始めの一件です。
一件飛び込めば、あと19件になる。当たり前ですが。
◇斬る気が起きないときは、斬れ!
何かの本に書いてあった武士の言葉です。
戦うのが仕事の武士も気分が乗らないときがある。
そんなときは、とにかく「斬れ!」ということです。
斬れば、斬る気になってくる。
武士ではありませんが、わかるような気がします。
3.目標を小分けにして、達成毎に自分に“ご褒美”を上げる。
◇飛び込み営業の例で言えば、「20件……」と考えると気分が萎えてしまいます。
でも、7件+7件+6件と考えたら、気が楽になる。
「このエリアでまず7件行こう。行けたら、あの角の自販機でコーヒータイムだ」
こんな風に目標を小分けにして、達成毎に“ほんの些細なご褒美”を設定すると、テンションを保ち続けられます。
■別にやらなくてもいい。
テンションが上がらなくても、「いいよ。今のままで」という人にとっては、余計な話かもしれません。
でも、「やってみないとわからない」のに、「やらずに終わる」のは、とても残念なことだと思うのです。
私は、自分のことを“かなり怠惰な人間”だと思っています。
“やるやる詐欺”の常習犯でした。
でも、やらなかった数々のことは自分の中で、消えることなく、澱のように溜まっていきます。
そして、自己肯定感が毀損されてしまうのです。
行動の先には、何があるかわかりません。
何も得られないかもしれません。
でも、行動しない限り、情報が得られない。
だからこそ、思うのです。無理矢理テンションを上げてでも、やってみることには価値がある、と。
(後記)
テンション(気分や気持ち)と似た言葉に、モチベーション(やる気、意欲、動機)があります。
テンションが一時的なのに対して、モチベーションは継続的。
モチベーションを維持するために、テンションをコントロールすることが必要なのでしょう。
(今日の名言)
『そりゃ、僕だって勉強や野球の練習は嫌いですよ。誰だってそうじゃないですか。つらいし、大抵はつまらないことの繰り返し。でも、僕は子供のころから、目標を持って努力するのが好きなんです。だってその努力が結果として出るのはうれしいじゃないですか』
~イチロー~