夢は逃げない。

 ~逃げるのはいつも自分だ~

 ~逃げるのはいつも自分だ~

■今日のブログタイトルは、高橋歩さんの本の名前からの引用です。

もうだいぶ前になりますが、本屋の棚でたまたまこのフレーズと出遭いました。

結局、本は読んでいないのですが、ポタッと垂れた水滴が、徐々に水紋を広げていくように、じわ~とショックを受けたのを覚えています。

ずっと心に残っているのでしょう。今でも時折、思い出す言葉です。

■確かにそうだよな。

自分の人生を振り返ってみた時、この言葉に妙に納得しました。

ああなりたいこうなりたい、あれをしたいこれをしたい、と熱く想っていた夢も、いつの間にか生活の中に埋没していく。

ふとしたはずみでその夢を思い出すと、首を振りながらふっと自嘲して、「あの頃は若かったなぁ」などと呟いて、終わらす。

今まで生きてきた中で、はたしていくつの夢が、そんな風に消えていったのだろう……。

そんなことを考えると、確かにそうだよな、って思います。

夢はそのままそこにいる。

でも、自分だけが勝手に夢から遠ざかっている。

■逃げられない夢

「“夢”にケリをつけろ!」に書きましたが、私が今の職業に落ち着く前には、会社員生活を辞めてからだいぶブランクがありました。

そのブランクの間は、経済的には、究極にキツイ時期。

「お金がない」というプレッシャーは、毎日のように私を襲っていました。

自分では「なんとかなる!」と言い聞かせていたのですが、やはり精神的にダメージがあったのでしょう。

激ヤセまではいかないまでもかなり体重が落ち、久し振りに会った家族に「大丈夫か?」と心配されるほどでした。

そんなドン底の底まで行った時、やっと、肚が決まりました。

講師になるという夢から逃げることはできない、と。

退路が断たれ、前に進むしかなかったのです。

■2時間5,000円

私が、会社を辞めて、はじめて行ったセミナーでいただいた講師料です。

天王寺の高層ビルの貸し会議室で、平日の夜に行ったそのセミナーの受講者は4名……。

その内2名は、私の知人でした。

その2時間のために、私は2週間、毎日、スライドを手直しし、伝える言葉の練習をしました。

実質たった2名なのに、まだ見ぬ受講者と対峙する不安と、はじめて「講師として自分で稼ぐ」という高揚感を感じながら、会場に向かったあの夜の景色は、今でも鮮明に覚えています。

思えば、あれが夢への第一歩でした。

それまで夢から逃げ続けていた私は、夢から逃げられなくなって、やっと、一歩を踏み出せたのです。

その一歩が次の一歩を生み、気づけば、その後は夢の方から私に近づいてきたような気がします。

■私は、ひとつの夢をかなえることができました。

でも、それは惜しみなく講師の仕事のいろはを教えてくださった師匠をはじめ、家族や多くの人に支えられて、かなえることができた夢です。

夢をロックオンした時、幸運なことにフォローの風が勢いよく吹いてくれたのだと思います。

■それは、希望と言い換えてもいい。

夢は、希望と言い換えることができると思います。

希望があるから、苦しくても前を向いて「生きて」いける。

ただ「息を吸っている」という意味での「生きる」ではなく……。

(後記①)

本来、夢というのは、「あり方」から派生すべきものだと、今は考えています。

「こうなりたい」「こうしたい」から想うのではなく、「こうありたい」から想うべきなのです。

このことは、これからも書き続けていきます。

(後記②)

ちなみに、はじめて行ったセミナーのタイトルは「今すぐ幸せになる方法」というもの。

セミナーで使用したスライドを見ると、その稚拙さに赤面してしまいます。

でも、当時の私の中にあった熱量は松岡修造レベルだったかもしれません。

夢の尻尾を必死で掴もうとしていた自分が、確かにそこにいました。

(今日の名言)

子どもの頃、きみは生まれ持った自分の才能をすべて自覚していた。

無邪気で純粋だった。

限りなく独創的で、情熱に満ちあふれていた。

無限の想像力と、果てしない夢を持っていた。

他人を信頼し、自分自身を信じていた。

~ロビン・シャーマ~

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それを言っちゃあ、おしまいだよ。

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