仕事は楽しいかね?
~キャリア自創に役立つ書籍紹介~
■今日は、キャリア自創に役立つ書籍を紹介させていただきます。
今回選んだ本は、『仕事は楽しいかね?(デイル・ドーテン/きこ書房)』です。
「大雪で閉鎖になった空港で、偶然出会った老人“マックス”の問いかけに動揺してしまった35歳の“私”。
日々の仕事にゆきづまりを感じ、未来に期待をもてない私に、マックスは一晩だけの講義を開始した…」
という設定で始まる物語は、私とマックスの一晩の対話を中心に展開していきます。
■「仕事は楽しいかね?」
マックスのこの問いかけに答える“私”の言葉が、グサリと胸に刺さります。
◇退屈と同時に私は不安も覚えます。年に何度か、人生を札束から一枚まら一枚と紙幣を抜き取るように
無為に過ごしてはいけないと。チャンスをつかみ、大胆かつ勇敢になって、夢に向かって生きなければと
思うのです。最新の自己啓発書を買い、新たな夢を実現しようと考えることもあります。目標を定め、企
業のための貯蓄を始めようとも。けれど妻子に住宅ローン、そのほかもろもろの義務を背負った身では、
思いどおりにいくものではりません。
■そして、対話の中で出てくるマックスの言葉の数々、本が赤ペンで真っ赤になりました。
◇だけどきみの話から、この国の経済が新たな双子の要素を生み出したことがわかった。今度の双子は社
員レベルで生まれている。“退屈”と“不安という双子だ。きみは、この二つは、同時には生じないと思うだ
ろう。だけど、違う。人々は、したくもない仕事をし、同時にそれを失うことを恐れているんだ。
◇試してみることに失敗はない。
◇多くの人は、自分がどんな仕事が〈大好き〉か、どういう仕事をこの先ずっと、毎日、朝から晩までし
たいか、わからないということだ。
◇たいていの人は、マンネリ化した生活から抜け出すために目標を設定する。だけど、いいかい、今日の
目標は明日のマンネリなんだよ。
◇僕がいままでに掲げた目標が一つだけある。“明日は今日と違う人間になる”だよ。
◇人生は進化だ。そして進化の素晴らしいところは、最終的にどこに行き着くか、まったくわからないと
ころなんだ。
◇これは僕の大好きな言葉の一つなんだ。“遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る”
◇頭にたたき込んでおいてほしい。何度となく“表”を出すコインの投げ手は、何度となく投げているのだ
ということを。そして、チャンスの数が十分にあれば、チャンスはきみの友人になるのだということを。
◇必要は発明の母かもしれない。だけど、偶然は発明の父なんだ。
◇成功するというのはね、右に倣えをしないっていうことなんだ。
◇“適切な時”とか“完璧な機会”なんてものはないということ。これは〈この場で〉〈ただちに〉始めると
いうことだ。
◇何かをやってみて、それがろくでもないアイデアだとわかったとき、きみはもとの場所に戻ることは絶対
にない。必ず、何かを学ぶからだ。
◇人は変化は大嫌いだが、試してみることは大好きなんだ。
◇ものごとを見事にやることだよ。もう一回それを見るためならお金だって払う、と言われるくらいに見
事に。
◇本当の達成というのは、あるべき状態より良くあることなんだ。ただ良いだけじゃなく、目を見張るよ
うなものであること。マジックだね。
◇命を削るような恐ろしい競争をして、だれが一番多く働いたか見極めようとしてるんだ。
◇この競争で誰が勝利を収めるか?だれも。これは全員が負けるゲームなんだ。
◇だれだって、後からだったら、何だって言える。革新というのは簡単そうに見えるものなんだ。後から
見ればね。
◇いいかい、できることはどんどん変えてごらん。みんなが、きみが変えていることに気がつくくらいに
何でも変えるんだ。好奇心を旺盛にすること、実験好きな人だと評判になったら、みんなのほうからアイ
デアを持ってきてくれるようになるよ。
◇できるかぎりいろんなことをとにかくやってみること。そうすれば、そのアイデアがまた別のアイデア
を引き寄せる。始めさえすれば、新しいアイデアのほうからきみのもとへ近づいて、飛びついてくるんだ。
◇新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。
◇アイデアをいっぱい持つこと。ありとあらゆることをやってみること。明日は今日とは違う自分になる
こと。そして朝を待ち焦がれる、幸せなサムライの一人になってくれ。
■私が、この本から学んだのは、
◇働く上で感じる“退屈”と“不安”は、誰にでも降りかかってくる問題だ。
◇目標は、“Must”で考えても達成しない。
「また、自分に嘘をついた」という虚無感に苛まれたり、自己肯定感が毀損されてしまう。
◇“どうありたいか”という“Being”が、人を鼓舞し、人を進化させ、人に希望を与える。
◇人は、変化はイヤでも、試すことなら、喜んで行う。遊び心でチャレンジすることが重要。
◇出し方さえわかれば、アイデアは無尽蔵に出てくる。
◇試すことに失敗はない。
チャンスを友達にしたいなら、とにかく試すこと。そうすれば、“退屈”は“やりがい”に変わる
◇まずは、今の環境で試せることはないか、アイデアを出すこと。そしてどんな小さなこともやってみる
こと。それをやらずに、「環境を変える(例えば転職するなど)」のは、同じことの繰り返しになる。
■マックスの言葉は、多くの点でCareer Quest の目指すものと親和しています。
対話スタイルで話が進むのでとても読みやすい、キャリア自創のヒントが詰まった本です。
ぜひ、読んでいただきたい一冊です。
(後記)
良い言葉のみ引用しようと思っていましたが、かなりのボリュームになってしまいました。
どれも、私を奮い立たせ、前を向かせてくれる言葉ですが、私がいちばん気に入っているのは、
「成功するというのはね、右に倣えをしないっていうことなんだ」です。
どうしても、うまくいっている人の真似をしたくなる、コピーをしたくなる。
でも、それでは、自分らしいとは言えないし、“全員が負けるゲーム”に参加することになる可能性が高
い。そして、何よりも面白くない、と思うわけです。